2022年2月20日
2043年度までに料金を徴収した後に無料開放を予定する北九州市都市高速道路(総延長49.5キロ)について、管理運営する福岡北九州高速道路公社(福岡市)が、徴収期間を最大10年間延長する方向で検討していることがわかった。トラックの大型化などで道路の老朽化が想定以上に進み、大規模改修に充てる財源が必要になったためという。
改修費用は全て料金収入(普通車520円など)が財源。建設費を含めた返済のため、北九州高速の料金徴収期間は当初30年間に設定された。だが、00年に10年間延長し、さらに06年、最も古い4号線の大規模改修などを理由に43年度まで10年間延長した。
約9割が供用30年以上となり、老朽化が深刻化して、補修が必要な箇所は約4900箇所あると言われている。
さらに、北九州市が無料道路として整備を進めてきた「戸畑〜枝光」間についても、財政状況などを踏まえ、全区間を北九州高速に組み込んだ上で有料化する方向で検討に入った。2区間にわ分け、スペースワールド跡地に近い西側を2023年度に整備し、残る東側は2033年度に整備する計画だ。